タロットで見る側だけでなく見られる側も、「大アルカナ」という言葉はよく聞いたことがないでしょうか?
22枚のカードは一人の人生や、生まれ変わっていろんなものになり修行を行っている一つの魂なのではないかと思わせてくれるストーリー性があります。
それでは見ていきましょう。
- タロットカード勉強中
- 大アルカナとは何?
- 22枚ってどんなカードがあるの?
- 鳥さんのタロットカードが見てみたい
大アルカナを知る事で、自分でも簡単に占うことができるようになるかもしれませんよ♪
タロットカードがどんなものか知りたい時はコレを見るんだぞ↓↓
- 大アルカナ22枚の紹介と簡単な説明
- 0・愚者/THE FOOL(フール)
- 1・魔術師/THE MAGICIAN(マジシャン)
- 2・女教皇/THE HIGH PRIESTESS(ハイ・プリエステス)
- 3・女帝/THE EMPRESS(エンプレンス)
- 4・皇帝/THE EMPEROR(エンペラー)
- 5・法王/THE HIEROPHANT(ヒエロファント)
- 6・恋人/THE LOVERS(ラバーズ)
- 7・戦車/THE CHARIOT(チャリオット)
- 8・力/STRENGTH(ストレングス)
- 9・隠者/THE HERMIT(ハーミット)
- 10・運命の輪/THE WHEEL OF FORTUNE(ウィール・オブ・フォーチュン)
- 11・正義/JUSTICE(ジャスティス)
- 12・吊るされた男/THE HANGED MAN(ハングド・マン)
- 13・死神/DEATH(デス)
- 14・節制/TEMPERANCE(テンペランス)
- 15・悪魔/THE DEVIL(デビル)
- 16・塔/THE TOWER(タワー)
- 17・星/THE STAR(スター)
- 18・月/THE MOON(ムーン)
- 19・太陽/THE SUN(サン)
- 20・審判/JUDGEMENT(ジャッジメント)
- 21・世界/THE WORLD(ワールド)
- 大アルカナについてのまとめ
大アルカナ22枚の紹介と簡単な説明
大アルカナ22枚には、人生で起こる出来事や、すべての人の潜在意識に備わる心理のパターンがバランスよく並べられています。
「0・愚者」から「21・世界」へと進み、番号が大きくなっていくにつれ、カードが持つ精神性は高くなります。生まれたばかりの無垢な「0・愚者」がさまざまな経験を通して、精神的完成を示す「21・世界」にたどり着く様子を物語にしているかのようです。
著者:藤森 緑/基礎とリーディングが身につく タロットLESSON BOOKより
個人的に大アルカナがたくさん出てくると、何か強いメッセージを感じます。
大アルカナだけで、占いをすることは十分にできますが、どうしても細かい事となってしまうと意味が強すぎるだけに苦手になってしまうようです。
そのため、小アルカナが大アルカナの大きな意味を細かく説明してくれるのかなと解釈しました。
ここからは簡単に22枚のカードの説明を私が持っている鳥さんのカードで、このカードだから感じれることも交えて、私なりに説明していきたいと思います♪
0・愚者/THE FOOL(フール)
純真無垢でこれから「なんでもやってやるぞ!」と言わんばかりの顔で自信に満ち溢れています。
目の前の谷には全く気付いていません。(鳥だから飛べるだろうとか言わないでください)近くのスズメさんが「危険だよ!」と知らせてくれようとしています。
無知だからこそ、恐れる対象もなくワクワクだけを持って旅にでることができるのです。
歳をとるにつれてわかってきますが、無鉄砲になんでも挑戦できるのは若くて無知だからってことはよくありますよね。そのような感じです。頭に花が咲いていることなんて知る由もありません。
まだまだ、精神的に未熟ですが、心が元気でたくさんの夢や希望を持って出発をしようとしています。
1・魔術師/THE MAGICIAN(マジシャン)
とっても自信家の鳥魔術師が右手を天高くあげています。本来のカードだと左手は地面に向けて指さしています。
机の上には「ペンタクル」「カップ」「ソード」「ワンド」と言われる小アルカナの四元素の道具が全てあります。
それらを自由自在に操る事ができ、新しい何かを創造する事ができるようです。
「0・愚者」とは違い新しいビジョンが見え、それに必要なものを手にし、新しい事を始めようとしているように感じます。
自分の強い信念があるように見えるのですが、自分に自信がありすぎて協調性に欠けるような部分があるかもしれません。
2・女教皇/THE HIGH PRIESTESS(ハイ・プリエステス)
鳥さんが左を向いていますが、通常の人間バージョンでは真っすぐ前を見ています。
両脇にある柱は光と闇を表しているそうです。
ユダヤ教の律法書「TORA」を半分隠して、簡単には教えを広めてくれません。
いつも冷静沈着としていて、頭脳明晰が特徴です。
言語能力にも優れているので仕事面やお金を動かすなどの感情が入らない部分では得意とするのかな?と思いました。
恋愛面だと少し冷静すぎて温かさが足りない感じがします。
3・女帝/THE EMPRESS(エンプレンス)
収穫時期を迎えた畑の前でゆったりと座る女帝。
とても、豊かな生活を送っていて富だけでなく愛情にも恵まれて、心も満たされています。(ハートの盾の中に描かれているのが、愛の象徴の金星のマークです)
物質と心が満たされていることから、幸せ度が高いカードです。
妊娠しているようにも見えるので母性愛も意味します。
自分の周りにあるものが当たり前だと思っている所があるようにも見えます。
椅子に座りすぎて、飛び方を忘れてしまっているのか太りすぎて飛べないのか…そんな感じにも見えます。
4・皇帝/THE EMPEROR(エンペラー)
生命を意味するアンク十字の笏をくちばしにくわえています。四角い玉座は物質界を意味していて、その物質界の王座に君臨していることから、最高権力者であると言えます。
責任や重圧も人一倍ある状態ですが金銭面や仕事面では大きな成功を収めると思われます。
赤い衣装にも意味があり、「強い突進力」を表しているようです。
リーダー気質な人や物質的に恵まれる人に出てきやすいのかなと感じました。
ただ、責任感や重圧はかなり感じていて、「本当はもっと自由に飛びたいのに…」と思っていそうです。
5・法王/THE HIEROPHANT(ヒエロファント)
目の前で膝まづく鳥さんたちに、法王が神の祝福を授けています。
足元には天国に通じるカギがあります。
いろんな人たちの悩みを聞いてあげる相談役です。
とても優しく慈悲深く心が広いのが特徴で、どんな人たちからの悩みも受け入れて助言をします。
優しすぎて自分の事がおろそかになるのが難点ですね。
3羽の鳥さんの後ろには、まだまだ相談者がいそうな感じがします。
鳥さん法王は相談者とは別の方向を見ています…何か神様から助言をもらっているのでしょうか?
6・恋人/THE LOVERS(ラバーズ)
エデンの園に立つアダムとイブが描かれています。
恋のトキメキなどを意味します。
真ん中にいる大天使の鳥さんが二人の仲をより強固なものにしてくれているように感じます。
「君たちは運命で出会ったんだよ」そんな風に聞こえてきそうです♪
アダムとイブも信頼しあって見つめあっているように感じます。
恋愛以外でも良好な関係を気づいている象徴かなと感じました。
7・戦車/THE CHARIOT(チャリオット)
戦車をひく鳥さんトサカが、大人しい絵とピンッと立っている絵が描かれています。
全く逆の性質を持つので、統合して進まないといけない力が必要です。
戦車は前進を意味しています。
見切り発車だったとしても、スタートダッシュがすごく良いカードになります。
大まかに進むのは得意だけど小さい事を見落としがちで、前進はするがゴールにたどり着く保証はないようです(笑)
ただ、前へ前へ進むことに全力を注いでいる感じです。
周りの状況をもう少し観察しながら慎重になる必要もあるのではないかとも思います。
8・力/STRENGTH(ストレングス)
決して怪力で抑え込んでいるわけではなく、優しさと忍耐などで抑え込んでいる状況。
頭上には魂の成長を示すマークが出ています。
強い意志を持って積極的に動きますが、忍耐も持ち合わせているので我慢強く大きな成功を手にすることもあります。
白い鳥さんがとても優しくなだめているように感じます。
物理的な力ではなく、精神的な力をつけてきているという現れなのかなと思います。
恐怖や物理的な力だけでは、誰だって押さえつけられているだけで嫌になりますよね。
このカードに出会えた時は、自分に優しい力が目覚めたという事かもしれません。
9・隠者/THE HERMIT(ハーミット)
ランプを誘導灯として、人々を導いています。
思慮深く、自分の内面を見つめている時に現れるカードです。
過去を振り返ったり、潜在意識を探ったりなどしているのかもしれません。
周りが暗いので静かに慎重に進んでいるように見えます。
それゆえ人々を導くのも、かなり慎重になっているのではないかと思います。
どちらかというと静かに考えているイメージの隠者は、動くという言葉とは全くの反対です。
もう少し動いた方が良いかもしれません。
10・運命の輪/THE WHEEL OF FORTUNE(ウィール・オブ・フォーチュン)
従来の絵柄では四隅に聖獣が描かれています。
そのどれもが、勉強中です。
この四隅の鳥さんたちも今は修行中の身ですね♪
真ん中の剣を持った鳥さんが、輪っかを自由自在に動かすことができます。
これが出たらチャンスが到来している証拠です。
ただ、一時期のチャンスが訪れているという事であり永遠性のものではありません。
時計が回り続けるように、運命の輪も回り続けます。
チャンスを逃さないようにしましょう。
11・正義/JUSTICE(ジャスティス)
二羽の鳥さんが裁判官の役割を担っています。
天秤で人々の罪と徳を量り、剣で罪を裁きます。
バランスがとれている状態の時にも出るカードです。
合理的で平等な思考や行動を示しています。
冷静な判断を下すことができます。
豊かな感情とは無縁になるので、愛情面でマイナスな要素となってしまうようです。
12・吊るされた男/THE HANGED MAN(ハングド・マン)
逆さづりにされている様子です。
身動きが取れない状態で、一見あまり良くないカードに思われがちですが悟りを得て、頭には後光がさしています。
とても大変な試練が待ち構えています。
ですが、それを耐えた先には何かを得るという暗示です。
この鳥さんの場合は吊るされているわけではなく、逆さまに止まっているだけともとれます。
違った視点から見ることで何か新しい気づきがあるのかもしれません。
13・死神/DEATH(デス)
13という数字は不吉とされていますよね。
僧侶や小鳥たちが白馬に乗った、不吉なカラス達に近づいています。
近くにはカラス達の不吉な羽が王冠の周りに落ちています。
ですが、不吉な事や終わるべくして終わった先には、新しい何かが待っているという事を告げるように、背景の2本の柱の間から太陽が顔を覗かせています。
物事の終了を意味しています。
「何事も終わりがあるから、はじまりがある」終わりが来ることは悪い事ばかりではありません。
悪い縁が切れるという事もありますしね♪
14・節制/TEMPERANCE(テンペランス)
2つのカップの間で水が循環しています。
鳥さんは片足をつけてリラックスしているように見えます。
節制のカードは自然体を意味しています。
大自然の中、自然の恵みを受けながら生きている様子が「ありのまま」で大丈夫と言ってくれているようです。
流れる水は淀むことはないので、自然体でいることでスムーズに事が進むのかもしれません。
今のリラックスしたあなたを見て、癒される人がたくさんいるかもしれないですね。
15・悪魔/THE DEVIL(デビル)
つかまっているように見えて、実は2羽とも自らつかまっている状況です。
この鎖は自分からつけていて、外そうと思えば簡単に外れます。
二羽は自分とは違う黒鳥の虜になってしまい、自ら堕落の方へと魅了されています。
心の中では、不安や恐怖に溢れているのに、いま一時の怠惰や快楽に溺れ抜け出せないのです。
中毒・犯罪・依存・悪い仲間・引きこもり……などこのカードにはあまり良い意味がありませんが逆位置になるとだいぶ意味が変わってきます。
強制的につかまっているわけではないと先ほど書いていますが、強制的な束縛を意味することもあります。
16・塔/THE TOWER(タワー)
王冠をも落とし、一瞬で塔が崩壊する様子が描かれています。
傲慢な人間に神が「気づき」を与えるために、わざと起こした災難と言えるでしょう。
ごめんなさい…このカードがでたら本当に注意してください!
自分の価値観が崩れたり、ショックなことが起こり精神的なダメージを受けたり、事件や事故に巻き込まれたりしてしまうかもしれません。
できるだけ予定していたものを中止したり、延期したりする事をおすすめします。
大アルカナでこのカードだけは、唯一良い所がないカードではないでしょうか。(このカードは逆位置でも良くないカードとされています。)
ただ、占いはこういう時こそ回避できる助言などができるものになります。
だからこそ、むやみに怖がったり焦ったりせず回避行動や対策などをしっかりきいて予期せぬトラブルを最小限にとどめるよう努力してください。
17・星/THE STAR(スター)
鳥さんが神秘の水を湖に運んできています。
その湖から、大地に水が流れていっています。
夜空には大きく輝く満点の星空が広がっていますが、決して届くことはないことから「理想や希望」という意味を持ちます。
美しい理想を空想したり、手に届かないものに憧れたりしていそうです。
現実とはかけ離れていることが多いでしょう。
高い理想は現実とはかけ離れてはいますが、その理想は「美しい」ともとれます。
「美しさ」という意味も兼ね備えています。
18・月/THE MOON(ムーン)
両脇の二羽の鳥さんが月をみて興奮しているように見えます。
一方水辺から現れたペンギンさんはどこか、不安げで寂しそうな表情で月を見つめているように感じます。
未知のものや先が見えない不安がそのような表情をさせるのかもしれません。
強い不安や迷いがあるため決断をすることができない状態です。
誤解したりされたりしやすくなるかもしれません。
「未知」の言葉の意味から、「霊感」や「幻想」を示す場合もあります。
19・太陽/THE SUN(サン)
太陽がサンサンと輝いています。
英語で「SUNFLOWER」と言われる向日葵が咲き誇っていて、真っ白な親鳥に生まれたてのヒヨコが乗っています。
白い鶏もヒヨコも穢れのない純粋さの象徴で、明るく屈託のない感じが伝わってきます。
嘘も隠し事もなく、不安や苦痛がみじんもない状態です。
夢や願望の実現、名声や名誉と言う意味もあります。
精神的な明るさや、精神的な満足を意味しているので物質的な意味は含まれません。
自分だけでなく周りも巻き込んで笑顔になれる正にあなた自身が太陽のような存在です。
20・審判/JUDGEMENT(ジャッジメント)
ラッパを吹くと棺の中にいた、三羽の鳥さんが復活しています。
この審判のラッパが吹かれた後に、死者が天国に行くか地獄に行くのか振り分けられるという事になります。
過去の善い行いを神に認めてもらい、奇跡のような出来事が起こるとされています。
一度諦めたことが復活したり、物事がトントン拍子に進んで行ったりするでしょう。
正しい方向に進むことができ、結果的には自分だけではなく周りも喜ばせる事ができるでしょう。
21・世界/THE WORLD(ワールド)
運命の輪でも出てきた四隅にいる鳥さんが、すべての勉強を終えて嬉しそうにクジャクさんも讃えています。
真ん中のクジャクさんは、精神的に完成され、成熟したことを表します。
物質世界の苦しみからも解放され、美しく変化することができて、とても嬉しそうです。
精神的な成長をとげて本当の幸福を見つけて手にしたことを示します。
物事の完成を意味し、とても感動することができる幸せな出来事が起こるでしょう。
この世で知る事のできる、物質的な喜びや富や名声といったものとは違う精神的な幸福が待っています。
大アルカナについてのまとめ
ここまで、大アルカナを0~21まで見てきました。
若くて夢や希望を持った若者が旅(新たな挑戦)に出て、自信をつけたり鼻っ柱をおられたり、自分ではどうすることもできない不運に見舞われたり…。
それでも諦めずに前を向き必死にやってきた小さな可愛い小鳥が、いつのまにか見た目も心も大きくなり、クジャクのような美しい羽を手に入れ、今度は癒しを与える側になっていく…。
人間の人生そのものだなと思います。
これが一つの人生で一気に起こる人もいれば、生まれ変わりがあるのならばゆっくり少しづつ経験している人と様々な人たちがいるのではないでしょうか。
22枚のカードに込められた意味などを見ていくと、人間の本質はずーっと変わらずに昔からあって、人間の幸福もまた行きつく先はかわらないのかもしれません。
次回は小アルカナについて勉強するよ!
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